「社会人になって」
訓練校名    広島建設アカデミー
訓練課程    普通職業訓練 短期課程
訓練科名    建築基礎躯体施工
氏名    森川 祐樹

作業風景

1.アカデミー概要

広島建設アカデミーは、昭和55年2月に、広島建設共同職業訓練校とし7社でスタートしました。当時全国的に類を見ない、多能工の養成を掲げ、建築躯体3職種をこなせる職人づくりを目指し、普通課程(1,800時間/年)の研修カリキュラムを作り上げ、第1期生25名を5社から受け入れをし、教育訓練を実施した。訓練生受け入れは、平成7年の第16期生65名をピークに毎年、訓練生数が減少傾向になり、平成13年の第22期生は、5名となり休校の危機に直面したことから、平成14年からは、短期課程(392時間)の訓練を実施し、現在に至っている。修了生数は、本年度の訓練生(11人)を含め延べ684名、会員企業数21社となっており、全国、北海道から沖縄までの会社に所属し、建築施工現場の最前線で活躍している。



2.訓練内容

4月4日行政関係者多数のご来賓の下に入校式からスタートし、そのまま江田島での規律、協調性、態度などの社会人訓練生としての心構えの指導を受けます。江田島研修終了後は、研修カリキュラムに沿って、講師、指導員の教育訓練を受けます。また、アカデミーは、全寮制で全員が寮生活をします。毎朝6時に寮を出発し、訓練施設のある東広島市八本松町までマイクロバスで移動、17時まで座学と実技訓練を行います。訓練内容は、建築施工の躯体工事(仮設、型枠、鉄筋、コンクリート工事)基礎の技術・技能習得です。これは、建築構造物の最も重要な部分の工事になります。修了式は、6月10日に行われ、派遣されたそれぞれの訓練生は、修了式後に退寮し各社にもどりアカデミーで取得した技術・技能を実践に生かしていきます。



3.社会人になって感じていること、思うこと

社会人になって思うことは、なにもかもすべて自分の力でやっていくということです。
今までは、洗濯も食事も親にやってもらっていて、いざ一人で食事を作れといわれてもなかなか作れないものです。社会人とは、社会的ルールを守らなければいけません。
マナーをしっかり守れる社会人になりたいと思います。



4.建設業への思い

幼少時代から建設業で、働いていきたいとずっと思っていました。なので高校は、迷わず建築科のある工業高校に進学しました。そこで3年間勉強し、建設業の道に進んで、今があります。建設業と言うのは、造ったものが、そのまま長い間、形として残るのに魅力を感じ、また、達成感もけっこうあり、やりがいのある仕事だと思っています。



5.訓練での目標

訓練での目標は、テキパキ効率のいい作業をすることです。効率がよければ、早い仕事がきます。それを目標にして頑張っていきます。



6.訓練中の壁

訓練期間中の壁は、座学でした。座学では、たくさんの講師の方々が来て、色々な事を教えてもらったけど、覚えることがたくさんあり、大変でした。計算系もだめでした。数量の拾い出しなども、皆よりいつも遅く出来上がりました。将来的には図面からの数量拾いが早くできるようになりたいです。



7.指導員から言われてきたことで、頭に残った一言

『分からないことは聞いてくれ』ということです。わからないのに質問せずそのままにしていたら損をする一方で、なかなか成長していかないと思います。僕は最初のほうはあまり、聞くことができなかったけど、訓練をするにつれて質問できるようになりました。質問をして損は無いのでこれからも、先輩たちに分からないことをどんどん聞いて自分のものにしていきたいと思っています。



8.他校の訓練生へのメッセージ

他校の訓練生の皆さんも大変だと思うけど、大変なのは仕事をしている人皆だと思います。自分だけきついということは無いと思います。皆さんもあきらめないで頑張ってください。




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